放送システム

放送設備工事の流れ

事前作業

まず、システム図面の作成をします。これは、工事の基になるもので、お客様と綿密な打合せを重ね、完成します。
そして、完成したシステム図面を見ながら工事図面を作成します。工事図面には施工方法・ケーブルの線種・長さ・本数など 工事に必要な様々な情報が記載されています。短いケーブルの端末、ケーブルの切り出し等、事前に準備出来るものは 会社で準備します。ケーブルには行き先や接続先などが書いてある札をケーブルの両端に取り付けし、 全てのケーブル接続先を明確にし、誰が見ても繋ぎ間違いが起こらない状態にします。

札の読み方について、詳しくはこちら

搬入作業

放送設備・工事部材の搬入です。精密機器、重量物が多い為、建物・機器・人に十分注意をして搬入しております。
1階からの搬入な困難な場合、クレーンで搬入作業の場合もあります。

設置作業

搬入されたシステムラック・システムコンソール・放送機器を取り扱いに十分注意し、図面にかかれた位置に設置します。
システムラックが並んでいる場合は、隣のラックと連結を行い、場所により様々な耐震固定を行っています。
精密機器の設置には細心の注意を払い、作業しています。

入線工事

5階から15階など階数が違う場所や、同じフロア内など様々場所にケーブルを入線します。
通す信号や距離などでケーブル線種を決定し、入線ルートや作業タイミングなど細かい打合せを行い、作業しております。

端末工事

入線されたケーブルに、それぞれの接続先に合わせたコネクタを取り付けます。
圧着コネクタや半田付けコネクタ、丸形や角形、50ピンのコネクタなど様々なコネクタが存在します。

配線工事

端末が終了したケーブルを図面に従い、接続していきます。ただ繋ぎ込むだけではなく、コネクタにかかる負荷や、ケーブルを通す位置などを考えながら配線を行います。

配線チェック、測定作業、動作確認

接続したケーブルの系統を図面と照らし合わせチェックしていきます。
工事により内容は違いますが、システムコンソールのスイッチャーやミキサーから信号を送り、モニター・波形モニター・測定器で映像・音声の系統やレベルなどの確認を行います。

完成

いよいよ1つのプロジェクトの完了です。
マスター更新工事の場合は、放送終了後、今まで使用していた設備から新しい設備に切り換え作業を行い、次の放送開始からは新しい設備からの放送になります。

施工写真など